NTTアーバンソリューションズ、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)、NTTコムウェアの3社は1月16日、2050年カーボンニュートラルおよび2030年度削減目標の実現に向けて環境省が推進する「デコ活」の一環として、2024年10月8日から10月28日までエコアクションキャンペーン「ONE TEAM CHALLENGE 品川港南」を開催した結果について発表した。
キャンペーンには品川港南エリア内の複数企業が参加し、参加従業員の約9割の環境意識が向上した。さらに、8835.5キログラムの二酸化炭素削減に相当する、21万8059回のエコアクションが実践されたそうだ。
キャンペーンの概要
前年度に実施した対象のビルやエリアを設定しないキャンペーンの参加者アンケート結果から、脱炭素に向けた行動変容には参加者の一体感醸成が重要な要因となることが明らかになっている。そこで今回のキャンペーンにおいて、一体感の醸成と活動促進を目的にキャンペーン対象のビルやエリアを設定したほか、前夜祭や中間報告会といった参加企業横断での交流イベントを開催した。
エコアクション実施期間は2024年10月8日~28日の21日間。「Green Program for Employee」アプリを利用し、参加者によるエコアクションを促した。「エレベーターの代わりに階段を利用した」「マイボトル・マイカップを利用した」「冷房の温度を下げる代わりにクールビズ」」「暖房の温度を上げる代わりにウォームビズ」「リモートワークを実施した」「賞味期限が近い食材を購入した」「マイバッグを利用した」「リユース品・リサイクル品を購入した」「新品ではなく詰め替え品を購入した」「徒歩や自転車で移動した」「ビン・カン・ペットボトルを分別して捨てた」などがエコアクションに該当する。
「品川シーズンテラス」の入居企業を中心とした、品川港南エリアにオフィス・拠点を有する企業21社が参加した。アール・アイ・エー、カウネット、コクヨ、J.フロント リテイリング、日鉄興和不動産、メドトロニック日本法人、リコー、ロシュ・ダイアグノスティックス、ロシュDCジャパンのほか、NTTグループからNTTデータ、NTT・TCリース、NTTドコモ、NTTファイナンス、日本電信電話、NTTコムウェア、NTTアーバンソリューションズグループが参加した。全体の参加人数は534人。
キャンペーン実施による成果
参加者(従業員)向けに実施したアンケート調査の結果、「環境への知識・関心が高まった」とする回答は前年度のキャンペーン比で12ポイント増となる約89%だった。また、「環境にやさしい行動に取り組めた」とする回答は前年度のキャンペーン比で23ポイント増の約86%だった。「このような環境への取り組みを実施しているビルに入居し続けたい」と回答した人は約77%。
利用者のエコアクション回数は計1万8059回。利用者一人当たりのエコアクション回数は、前年度のキャンペーン比で35%増となる47.8回だ。これによる二酸化炭素の削減効果は8835.5キログラムで、これは杉の木約1000本が1年間に吸収する二酸化炭素の量に相当する。利用者一人当たりの二酸化炭素削減効果は前年度のキャンペーン比35%増となる23.4キログラム。
今回のキャンペーンでは、対象となるビル・エリアの設定や、前夜祭、中間報告会といった参加企業横断での交流イベントの開催により、参加者の一体感醸成を図った。その結果、参加者の意識向上が促され、一人当たりのエコアクション実施回数や二酸化炭素削減効果において前年度のキャンペーンを上回る成果を達成できたという。ビル・エリアにおける開催によって参加者の協調意識や競争意識が高まり、エコアクションが促進されることが確認された。