大阪ガスは11月26日、エネウィル、丸紅クリーンパワーの2社と共同で開発を進めてきた愛知田原バイオマス発電所が同日より商業運転を開始したことを発表した。

  • 愛知田原バイオマス発電所

    商業運転を開始した愛知田原バイオマス発電所(出所:大阪ガス)

大阪ガスをはじめとするDaigasグループは、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、自社開発や保有に加えて他社からの調達も含めて、2030年度までに国内外で500万kWの再生可能エネルギー(再エネ)電源の普及に貢献することを目指している。

今般商業運転を開始したのは、愛知県田原市の臨海工業地域に位置し、燃料に木質ペレットを用いる発電容量約7.5万kWのバイオマス専焼発電所。その建設および運営を担う愛知田原バイオマス発電合同会社には、エネウィルが37.5%、丸紅グリーンパワーが37.5%、大阪ガスが25%の出資を行っているという。なお同発電所の運営については、大阪ガス100%子会社のDaigasガスアンドパワーソリューションが、オーナーズエンジニアリング業務を行うとする。

  • 愛知田原バイオマス発電所の位置図

    愛知田原バイオマス発電所の位置図(出所:大阪ガス)

大阪ガスによると、愛知田原バイオマス発電所の運転開始により、Daigasグループが出資する稼働済みバイオマス専焼発電所は計6か所となり、合計の発電容量は30万kWを超えたとのこと。また先述した再エネ電源容量は320万kWに上るといい、今後も再エネ電源の開発および再エネ電気の供給を通じて、低・脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。

  • 愛知田原バイオマス発電所の概要

    愛知田原バイオマス発電所の概要(出所:大阪ガス)