パナソニック エレクトリックワークス社は、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の中核機器となる新製品「AiSEG3」を、2025年3月24日に発売する。画面付きなど3機種をラインナップし、価格(工事費別)は68,640円から。
ラインナップと価格(工事費別)
- AiSEG3(7型モニター付・ACアダプタ同梱、MKN7140):10万1,420円
- AiSEG3(7型モニター付・壁付電源同梱、MKN7141):11万2,200円
- AiSEG3(ゲートウェイ型、MKN706):68,640円
AiSEG3(アイセグスリー)は、AIを活用して家庭内の電力需要と翌日の発電量を予想するなど、太陽光発電を効率よく利用する「AIソーラーチャージPlus」機能を強化。同社のシミュレーションでは、家庭内の電気の再エネ活用率(使った電力量のうち自宅で発電した電気を使った割合)は76%を実現し、電気代削減にも寄与するとしている。また、AiSEG3につながる複数の機器をまとめて一括操作できるシーン数を48シーンに拡大(従来のAiSEG2は8シーン)し、利便性も高めた。
同社製V2Hシステムとの連携も強化。電気自動車の日常走行時の充電量を維持しながら蓄電池として活用可能でき、遠出の場合などは事前に利用日時設定することで目標充電量を確保できるとしている。
本体や画面のデザインも刷新。「空間の価値を高める美しさ」と「環境への貢献」を追求した配線器具、照明器具といった電気設備の製品群「Archi Design」(アーキデザイン)のひとつとして、外観を住空間になじむフラットデザインに変え、タッチ操作の反応がスムーズな静電式パネルと、ピクトを用いた直感的な操作ができるユーザーインタフェース(UI)を採用している。
このほか、施工時に無線LAN(Wi-Fi)ルーターを準備することなく機器設定できるようにする機能や、ユーザーが使える設定機能を一覧表示することで設定状態がひと目で分かるというサポート機能なども追加。今後は市場の電力ひっ迫時に、家庭で電力使用量をコントロールして電気の供給量と使用量のバランスをとる“デマンドレスポンス”にも対応予定とのこと。