Microsoftは11月14日(米国時間)、「Releasing Windows 10 Build 19045.5194 to Beta and Release Preview Channels|Windows Insider Blog」において、Windows Insider Programから提供しているWindows 10のベータチャネルを終了すると発表した。同日、ベータチャネルとリリースプレビューチャネルにリリースしたWindows 10バージョン22H2 ビルド19045.5194(KB5046714)が、ベータチャネル向けの最後のリリースとなる。
ベータチャネル利用者への影響
ベータチャネルの終了に伴い、ベータチャネルのWindows 10はリリースプレビューチャネルに移行される。今後、Windows Insider ProgramのWindows 10ビルドは、リリースプレビューチャネルのみとなる。
現在、ベータチャネルのWindows 10を利用しているユーザーは、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Insider Program」からリリースプレビューチャネルを選択することで、手動による移行が可能。しかしながら、2025年10月14日(米国時間)にWindows 10のサポートを終了することから、Microsoftはこれを機会と捉え、Windows 11にアップグレードすることを推奨している。
Windows 10がシェアトップをキープ
Statcounter Global Statsの調査によると、2024年10月時点におけるWindowsバージョン別シェアは、Windows 10がトップ(60.97%)とされる。Windows 11は35.55%にとどまっており、リリースから3年が経過した今もWindows 11への移行は進んでいないことがわかる(参考:「Desktop Windows Version Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats」)。
Windows 10はサポート終了後も有償の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)に登録することで、1年間のセキュリティ更新プログラムを受け取ることができる。しかしながら、それ以降の更新プログラムの提供は明らかになっておらず、アップグレードできない特別な事情がある場合を除き、速やかにWindows 11へ移行することが望まれている。