中国の自動運転技術を手がけるPony AIが米国NASDAQ市場のIPO(新規公開株式)に向けて11月14日に書類を提出した。Pony AIはGoogleとBaiduの元社員が2016年に創業した自動運転ベンチャー。
2022年の評価額は85億ドル
同社は北京と広州で190台のロボットトラックを、北京、広州、深圳、上海で250台以上のロボットタクシーを運行し、トヨタの出資も受けている。
提出書類によると、同社は米国預託証券1500万株を1株11ドルから13ドルで提供し、最大1億9500万ドルの資金調達を目指している。
1株13ドルであれば、公募直後の発行済み株式数3億4490万株にもとづき、同社の価値は44億8000万ドルになる計算だ。2022年には評価額85億ドルだった。それよりもかなり低い金額となる。
Reutersによると、中国企業による米国市場への上場は2022年に配車サービス大手の滴滴(DiDi)が中国当局との対立により米国上場廃止となって以来停滞していたが、最近再開の動きが出てきているという。競合のWeRideは、2023年10月にNASDAQ上場を果たしている。