完全栄養食ブランド「BASE FOOD」を展開するベースフードは10月15日、農林水産省が実施する補助事業として採択されたと発表した。補助上限金額は18億7000万円。今後、全粒穀物を高配合した完全栄養パンの基礎技術開発や、玄米を高配合した完全栄養パンの応用技術開発に取り組む。
農林水産省の「中小企業イノベーション創出推進事業」は、日本政府のSBIR制度(中小企業技術革新制度)のフェーズ3に該当する補助事業。革新的な技術を持つスタートアップの大規模技術実証を支援し、迅速に社会実装につなげることを目的としている。
今回の補助事業では、政策課題に応じた研究開発テーマが設定されている。農林水産分野では「穀物の新規需要を創出する製造技術の実証」がテーマの一つとして設定された。ベースフードはこのテーマに対して提案を行い、補助対象事業として採択された。
実施期間は交付決定日から2028年度末まで。2025年2月期の業績に与える影響はない。2026年2月期以降の業績への影響については現在精査中で、今後公表する業績予想に織り込む予定だという。