デリバリーコンサルティングと上智大学は11月7日、共同研究開発契約を締結したことを発表した。同研究の目的は、組織のデータリテラシーの現状を正確に評価し、改善点を明確にすること。これにより、効果的なデータ活用戦略の策定が可能となるという。また、データリテラシーの向上を通じて、組織全体の業務効率化や意思決定の質の向上にも寄与することを目指す。

  • 左から上智大学特任教授の百瀬公朗氏、デリバリーコンサルティング 取締役COOの高橋昌樹氏

    左から上智大学特任教授の百瀬公朗氏、デリバリーコンサルティング 取締役COOの高橋昌樹氏

研究の概要

今回の研究では、上智大学大学院の応用データサイエンス学位プログラム百瀬研究室でデータリテラシーを研究している学生とデリバリーコンサルティングの研究チームが、Bennettらのカリキュラム・モデルを活用した状況依存型のデータリテラシーの重要性を強調する論文をベースに、データリテラシーを「ジェネリックスキル」「専門分野に関する知識」「専門分野に関するスキル」「職場意識」「職場経験」の5つの観点のフレームワークから評価することが特徴。

データリテラシーをスキルセットとして捉え、データの専門家の役割を分析することで、文脈から切り離された汎用的なスキルを特定する従来型のデータリテラシー評価の限界の突破を試みたい考え。

  • ビジネスの現場において優れた成果を創出する能力や行動特性はなにかという観点から再定義されたデータリテラシーのコンピテンシーモデル

    ビジネスの現場において優れた成果を創出する能力や行動特性はなにかという観点から再定義されたデータリテラシーのコンピテンシーモデル