ロシアのサイバーセキュリティベンダー、Kaspersky Labが英国オフィスを閉鎖する計画だという。同社は米露関係の悪化に伴い、苦しい立場に追いやられている。
米国に続き、英国でも撤退
米政府は6月、米国市場におけるカスペルスキー製品の販売を禁じる決定を下した。これを受けて同社は米国のオフィスを閉鎖し、従業員を解雇している。既存顧客は提携先の「UltraAV」に半ば強制的に移行している。
TechCrunchによると、同社の広報担当であるFrancesco Tius氏は電子メールで「英国オフィスでの事業を段階的に縮小し、ビジネスをパートナーチャネルに移管する」と述べたという。
英国の顧客とパートナー企業は引き続き、同社の欧州チーム、パートナーネットワークを通じてKaspersky社の製品とサービスを利用できるとしている。
これに伴い、英国の従業員も解雇となる模様だ。同社が英国にもつロンドンオフィスの従業員は50人未満だという。TechCrunchが同社の広報に確認をし、10月8日付で報じている。