Microsoftは9月30日(米国時間)、「Defender VPN Safer public Wi-Fi」において、個人向けMicrosoft Defenderに「安全ではないWi-Fiネットワーク」の検出機能を追加したと発表した。また、安全ではないWi-Fiネットワーク検出時に、ワンクリックでVPN(Virtual Private Network)を有効にできるという。
安全ではないWi-Fiネットワークを検出
Microsoftが公開した「安全ではないWi-Fiネットワークの検出機能」の概要は次のとおり。
- 個人データを危険にさらす可能性のあるセキュリティ(暗号化)の弱い公衆無線LAN(フリーWi-Fi)を検出する
- 安全ではないWi-Fiの検出を使用すると、ワンクリックでDefenderプライバシー保護(別名:Defender VPN)をシームレスに有効化できる
- 近日中にDefenderプライバシー保護を自動的に有効化する機能を提供する
安全ではないWi-Fiの検出およびDefenderプライバシー保護により、Microsoft Defenderアプリのユーザーは、比較的安全ではない公衆無線LANの利用時に中間者攻撃(MITM: Man-in-the-middle attack)などから保護されるようになる。現時点では、日本からDefenderプライバシー保護を利用することはできないが、今後のサービス提供が期待されている。
Microsoft Defenderアプリによる安全ではないWi-Fiネットワークの検出機能は、Windows、Android、iOSにて利用可能となっている。macOSは近日提供予定。
使用方法
Microsoft Defenderアプリは次のApple Appストア、Google Playストア、Microsoftストアから入手できる。利用にはMicrosoft 365 PersonalまたはFamilyサブスクリプションにリンクされた個人用Microsoftアカウントが必要となる。
- Microsoft Defender: Security on the App Store
- Microsoft Defender: ウイルス対策 - Google Play のアプリ
- Microsoft Defender - Windows に無料でダウンロードしてインストールする | Microsoft Store
Defenderプライバシー保護(Defender VPN)を有効にするには、Defenderアプリの「プライバシー保護」カードから「開始する(Get started)」または「セットアップ完了」を選択する。セットアッププロセスが開始されるので、以降は画面の指示に従うだけでよい。
現在、Defenderプライバシー保護は米国、英国、ドイツ、カナダで利用可能になっている(参考:「Microsoft Defenderプライバシー保護に関する FAQ - Microsoft サポート」)。ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ地域の10か国に対しては、近日中にサービスを開始予定としている。