コロンビア・ワークス代表取締役CEO・中内準「ビューティマンションやアートホテルなど、他社がやらない独自の不動産開発で勝負!」

「独自の不動産開発で、不動産に企画サービスを付加することで収益性を高めている」―─。不動産開発や不動産コンサルティング、ホテルなどの事業を手掛けるコロンビア・ワークス。パーソナルトレーニングや朝食を提供する賃貸マンションなど、ユニークな不動産開発で成長している。今年3月には東証スタンダードへ上場。中内氏が「他社がやらないものを開発し、独自の発想で勝負していこう」と語る、同社のビジネスモデルとは。

コロンブスのように新大陸を発見していこう!

 ─ 今年3月に東証スタンダードへ上場したのが、コロンビア・ワークスです。社名の由来と合わせて、ビジネスモデルから説明してもらえますか。

 中内 社名はコロンブスのように新大陸を発見していこうということで、何もない真っ白な状態のキャンバスから土地と事業を掛け合わせて、何か新しいものを築いていくという思いで名付けました。

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 当社は主力事業である不動産開発サービスと、賃貸管理・ホテル運営・アセットマネジメントを含めた不動産運営サービスを展開しています。売上高(2023年12月期は144億円)の95%が不動産開発で、自社開発型、ファンド型、ソリューション型と3種類あり、売却時期のリードタイムがスキームごとに異なっています。開発手法が多様であることが、当社の強みになっていると考えています。

 中でも特徴は、独自の不動産開発で、不動産に企画サービスを付加することで収益性を高めていることですね。

 ─ それが朝食を提供する賃貸マンションなどの開発ということですね。

 中内 ええ。結局、大手がやっているようなアセットを開発しても意味がないというか、基本的には、他社がやらないものを開発し、独自の発想で勝負していこうと考えています。

 今年やったものでいくと、日本初のピラティススペース付き賃貸マンションというのがありまして、入居者はプロのインストラクターによるピラティスのレッスンを受講することができます。3年ほど前から、当社ではトータルビューティマンションを開発しまして、それに似たようなマンションですね。

 例えば、トータルビューティマンションというのは、パーソナルトレーナーがいて、そこのサービスが受けられるとか、セルフエステなどのサービスを受けることができます。

 また、現在は京都と福岡と都内で少し変わったホテルの開発も行っており、特に京都と都内のホテルの特徴はアートホテル。部屋を美術品に見立てて、美術作品の中に泊まるという意味で、アートホテルと呼んでいます。

 ─ これも面白いものを考えましたね。宿泊客はインバウンド(訪日観光客)が中心になりますか。

 中内 今は90%以上が外国人で、中でも欧米系のお客さんが多いですね。やはり、泊まるのは20代から30代、40代と若い人たちが多くて、日本の最先端のアートに触れたいという方が多いように思います。

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