米デル・テクノロジーズ(以下、デル)は9月25日(現地時間)、通信事業者によるAIの導入と展開を簡素化して加速を支援するプログラム「Dell AI for Telecom」を発表した。プログラムは「Dell AI Factory」の一部として展開し、オンプレミス環境でAIソリューションを開発する。通信事業者はネットワークパフォーマンスを向上し、顧客サービスの質を高め、エンタープライズエッジでより高い価値創出が期待できるという。
デルはNVIDIAと通信事業者向けのAIソリューションを共同で開発し、Dell AI Factory with NVIDIAを基盤として構築する。Dell PowerEdgeサーバ、NVIDIA GPU、エンタープライズグレードのAIソフトウェアを組み合わせたソリューションを通信事業者に展開する。
これにより、Amdocs amAIz Platformによって顧客への対応を強化しながらネットワークメンテナンスを向上できるほか、Iternalでコールセンターのスクリプトと顧客対応業務を自動化、Kinetica SQL-GPTでネットワークのトラブルシューティングと分析、Synthefyでネットワークのデジタルツインを作成しネットワークの予知保全を実行できる。
NVIDIA L4 TensorコアGPUを搭載したPowerEdge XR8000サーバで、通信ネットワークのエッジ環境へのAI展開を促進。通信業界およびエッジユースケース向けに設計されたowerEdge XR8000サーバが、拡張性に優れたモジュラーデザインのコンパクトなフォームファクターで展開とメンテナンスを簡素化する。
さらには、通信事業者によるGPUaaS(GPU-as-a-Service)ソリューションの構築と展開をサポート。通信事業者はエンタープライズ規模の顧客にNVIDIA GPU容量をオンデマンドで提供できるようになる。エンタープライズ向けのAIワークロード用に最適化されているインフラストラクチャー ソリューションにより新たな収益獲得の機会を創出し、自社ネットワークを通じてキャリアグレードの低遅延なAI推論およびトレーニングをデータに近い場所で提供可能。エンタープライズ企業はデータに対するオーナーシップとガバナンスを保ちながら、必要に応じてAI展開環境と各種リソースをスケールアップできるようになる。