デル・テクノロジーズ(以下、デル)は9月20日、AI PC「New XPS 13」を9月27日に発売することを発表し、説明会を開いた。同製品はXPSシリーズ最薄の筐体で、インテル Core Ultra プロセッサ(シリーズ2)を搭載。AI活用を支援するという。

発売を開始する9月27日時点では、フルカスタマイズモデルの受注生産品として提供する。11月下旬以降には即納モデルのオンライン販売、および一部量販店での販売を開始予定。販売想定価格はFHDモデル(Ultra5 226V、メモリ16GB、SSD512GB搭載)が約26万円、OLEDモデル(Ultra7 258V、メモリ32GB、 SSD1TB搭載)が約33万円。

  • New XPS 13

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「XPS 13」のスペック

New XPS 13はIntel Core Ultra プロセッサ(シリーズ2)の5、7、9に対応しているほか、すべての構成がIntel EVO エディションに対応。なお、Ultra 9のみ11月以降の発売となる。メモリは最大32GBまで対応。今シリーズよりCPUとメモリが同じボード上に搭載されているのが特徴的。

これによりバッテリーの電力効率が向上し、長時間の駆動を可能としている。具体的には、Netflixのストリーミング再生に対し26時間の連続稼働が可能だ。アルミニウム削り出しの筐体も、冷却効率を高めて長時間の駆動に寄与している。カラーは白っぽい「プラチナ」と暗めの「グラファイト」の2色。

  • New XPS 13スペック

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クリエイティブを支援

ディスプレイは従来モデルに引き続き、FHD+非光沢、QHD+非光沢、OLED非光沢の3種を提供。タッチ対応または非対応から選択可能。最大120ヘルツの可変リフレッシュレートにより、コンテンツを滑らかに表示。また、静止画像を表示する際のバッテリー持続時間を向上しているとのことだ。

オーディオにはDolby AtmosとWaves MaxxAudioを搭載し、全方位に広がるサウンドを実現。8Wクワッドスピーカー(2Wウーファー×2 + 2Wツイーター×2)の設計はJack Joseph Puig氏が監修したという。同氏はグラミー賞の受賞などで知られる。

タッチパッドはガラス製。パームレスト全体をガラスで覆い、ハプティックタッチパッドを搭載したことで、パーティングラインを無くしながら狙った直感的な反応を再現する。キーボードはキー間のスペースを無くした。0.3ミリメートルと深めのキーストロークで快適なタイピングを支える。もちろんWindows Copilotキーにも対応。また、両サイドにThunderbolt 4.0対応のポートを計2つ備える。

  • New XPS 13スペック

    New XPS 13スペック

サステナビリティにも配慮

本体は環境目標を達成するよう設計されており、75%リサイクルアルミニウムを使用したほか、天板や底面には25%低排出アルミニウムを使用。タッチパッドやディスプレイカバーガラスなどに使用するガラスのうち、最大21%はリサイクルによるものだという。また、ACアダプタには再生プラスチック、再生アルミニウム、再生銅をそれぞれ使用している。梱包材にも100%再生リサイクル素材または再生可能素材を使用し、使用後には100%リサイクル可能。

Intel CPUのナンバリングが改定

CPUとメモリが同じボード上に搭載されたことで、今シリーズよりIntel Core Ultra プロセッサのナンバリングがメモリ容量に応じて一部変更されている。Ultra 5は16GBメモリを搭載する226Vのみでの展開。Ultra 7は16GBメモリを搭載する256Vと32GBメモリ搭載の258Vで展開する。後日発売のUltra 9は32GBメモリを搭載し288Vとして展開する。

  • ナンバリングが一部変更された

    ナンバリングが一部変更された