ドイツ・ベルリンで2024年9月6日から10日にかけて開催されているコンシューマーエレクトロニクスの見本市「IFA 2024」では、Microsoftが掲げるCopilot+ PCをサポートする最新モデルのPCが続々と発表されている。その動向を踏まえて、Microsoftは「IFA 2024 drives Copilot+ PC portfolio momentum」において、最新のCopilot+ PCのポートフォリオを公開した。
11月よりハードウェア要件が拡大
IFA 2024に先立って、Microsoftは今年11月よりIntelおよびAMD製のプロセッサを搭載したCopilot+ PCが登場すると発表した。Copilot+ PCの最初のモデルは今年6月よりが発売されているが、現時点ではまだCPUとしてQualcomm Snapdragon X EliteおよびX Plusが必須となっている。しかし11月にはハードウェア要件が拡大され、Intel Core Ultra 200VシリーズおよびAMD Ryzen AI 300シリーズもCopilot+ PCのサポート対象となる。
また、Qualcomm製プロセッサとしては新たにQualcomm X Plus 8 コアがCopilot+ PCのポートフォリオに追加された。
PCベンダー各社の最新ラインアップ
Microsoftの発表に伴い、PCベンダー各社はCopilot+ PC対応の最新モデルを発表。新たに発表された各社の最新のラインアップは次のとおり。
Acer
- Snapdragon X Plus搭載の「Swift Go 14 AI」
- Intel Core Ultra シリーズ2またはAMD Ryzen AI 9 365搭載の「Swift 14 AI」
- Intel Core Ultra シリーズ2搭載の「TravelMate P6 14 AI」
ASUS
- Intel Core Ultra シリーズ2搭載の「Zenbook S 14」、「Vivobook S 14」、「ExpertBook P5」
Dell
- Intel Core Ultra シリーズ2搭載の「XPS 13」
- Snapdragon X Plus 8 コア搭載の「Inspiron 14」、「Latitude 5455」
HP
- Intel Core Ultra シリーズ2搭載の「OminiBook Ultra Flip 14 2-1 laptop」
Lenovo
- Intel Core Ultra 200Vシリーズ搭載の「Yoga Slim 7i Aura Edition」
- AMD Ryzen AI 300シリーズ搭載の「Yoga Pro 7」
- Snapdragon X Plus 8 コア搭載の「ThinkBook 16 Gen 7」
Samsung
- Snapdragon X Plus 8 コア搭載の「Galaxy Book4 Edge」
- Intel Core Ultra シリーズ2搭載の「Galaxy Book5 Pro 360」
IntelおよびAMD製プロセッサを搭載したPCは、11月よりWindowsの無料アップデートによってCopilot+ PCのAI機能が利用できるようになる予定。