Microsoftは9月16日(米国時間)、「Office LTSC 2024 is now available - Microsoft Community Hub」において、企業および政府機関向けに「Office LTSC 2024」をリリースしたと発表した。これは、クラウド接続を必要としない環境に特化して設計されたオンプレミス版のOfficeスイートとされ、長期にわたり変更が加えられないデバイスやインターネット接続が制限された環境向けの新たなソリューションとされている。
Office LTSC 2024の機能
「Office LTSC 2024」には、過去3年間にMicrosoft 365 Apps for enterpriseに追加された一部の機能が反映されている。Excelのダイナミックグラフや12を超える新しいテキストおよび配列関数、Outlookの検索機能強化が含まれており、パフォーマンス、セキュリティ、アクセシビリティの向上が図られている。また、このバージョンは5年間のサポートを受け、以前のバージョンと同様にMicrosoft 365と共通のツールセットを使用して展開できるようになっている。
なお、Office LTSC 2024はクラウドベースのMicrosoft 365とは異なりオンプレミス製品であるため、リアルタイムコラボレーションやAI自動化、クラウドバックアップ機能などは有していない。
今後のスケジュール
2025年10月14日にOffice 2016およびOffice 2019のサポート終了が予定されており、これらのバージョンを使用しているユーザーには、Microsoft 365への移行が推奨されている。ただし、ネットワークが完全に切断された環境でOffice製品が必要な場合はOffice LTSC 2024が有用とのこと。
今回のリリースは企業および政府機関のボリュームライセンスユーザー向けに先行して提供されており、2024年10月1日にはすべてのユーザーに一般提供される予定。