ACROVE、総額約20億円の資金調達を実施 M&Aを軸にEC支援事業を拡大

データと人材でEC事業者と譲受ブランドの売上最大化を実現するACROVEは9月12日、シリーズCラウンドにおいて、総額20億円の資金調達を実施したと発表した。調達資金はM&A資金、やグループジョイン後の体制拡充、ECを基盤とした売上向上支援におけるエコシステム確立のための人員採用などに活用する。

ACROVEは、ブーストキャピタル、Global Catalyst Partners Japan、ごうぎんキャピタル、愛知キャピタルからの第三者割当増資、みずほキャピタル、大和ブルーフィナンシャルからの融資により、シリーズCラウンドにおいて総額20億円の資金調達を実施した。これにより累計調達額は約38億円となった。

調達した資金は主に、2025年問題一助となるM&A資金及びグループジョイン後の体制拡充、ECを基盤とした売上向上支援におけるエコシステム確立のための人員採用、自社のECデータ分析プラットフォーム「ACROVE FORCE」の機能拡充に活用する。

ACROVEは、1つでも多くの素敵な事業やブランドが育ち生まれる循環を促進する、肥沃な土壌を目指しており、今回の資金調達により自社が掲げるミッション「社会の果樹園を創造する。」へ大きく一歩前進したとの考えを示した。

2025年には、事業承継問題により約650万人が雇用を喪失し、GDPが約22兆円減少すると予測されている。ACROVEは、この社会課題解決の一助となるM&Aと事業承継型M&Aを積極的に展開していくとし、今後も豊富なデータと人材を活用し、EC売上向上支援とECロールアップ事業を通じて社会循環への寄与を目指す。

今回の資金調達あたり、ACROVE 代表取締役社長執行役員 CEO 荒井俊亮氏は、「この度ACROVEに託してくださった皆様の期待に応えるべく、事業者様に還元し、社会循環に貢献できるよう、グループ一丸となって事業を邁進してまいります。今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」と述べた。

【投資家からのコメント】

・ブーストキャピタル 代表取締役 小澤隆生氏

Lets boost

・Global Catalyst Partners Japan Managing Director 平出亮氏

成長が続くEC市場は、国内30兆円/グローバルで800兆円という巨大な規模になっており、周辺領域のテクノロジー発展はあるものの、プラットフォームに依存する状況や出品者側の「いつ・どのように・いくらで」売れるのかという課題は、まだ解決できる余地が多いと感じています。ACROVE社の展開する多彩な支援機能とブランド運営ノウハウ、それを武器にしたECロールアップ事業による大きな変革に期待しております。

・ごうぎんキャピタル 代表取締役社長 井田修一氏

今後も拡大が見込まれるEC市場において、お客様のEC売上向上支援やブランド価値向上に積極的に取り組まれているACROVE社の高い成長性には目を見張るものがあります。また、それを成し遂げられる荒井CEOを中心としたチーム力の高さも素晴らしく、今回からご一緒させていただくことが出来、大変ワクワクしています。

今後、山陰合同銀行グループの特徴である広域地方銀行としての幅広い顧客ネットワークを生かした地域企業様のご紹介等、積極的に応援して参ります。

・愛知キャピタル 代表取締役 磯部勝雅氏

あいぎんベンチャーファンド2号(愛称:金しゃち2)は成長性のあるベンチャー企業への支援を通じて、地域活性化に寄与することを目的としています。ACROVE社が提供するサービスは、EC運営に関する人的リソース不足やノウハウ不足の課題、事業承継課題の解決に繋がるものと期待しています。愛知キャピタルの母体である愛知銀行グループの取引先を含めた東海地域企業のEC化推進に向け、今後一層の支援をしてまいりたいと思います。

・みずほキャピタル 上席執行役員 常広正臣氏

この度、株式会社ACROVEのご支援をすることとなりました。荒井社長は将来に向けた明確なビジョンを持ち、かつ聡明で突破力がある御仁。会社としても社長のもとに優秀な人材が集まりポテンシャルの高さを感じます。また、同社が展開する「CX事業」「ECロールアップ事業」は、事業承継や中小企業の生産性向上を目的とするビジネスモデルであり、日本経済が抱える社会課題の解決に貢献しうるものと期待しています。みずほキャピタルをはじめ、みずほグループは、「社会の果樹園を創造する。」という同社のミッションの実現に向け、引き続きご支援をして参ります。