メリアルーム、贈り物に「アーティフィシャルフラワー」提案 注文画面で完成イメージ導入でCVR4%向上

「アーティフィシャルフラワー」と呼ばれる造花を使ったギフトを製造販売するメリアルームは24年5月、商品の完成イメージを注文画面で分かる仕様を取り入れ、コンバージョン率(CVR)が4%に向上した。

主にプロポーズのプレゼントに利用されており、主要購買層である20~30代の男性が、スニーカーや車をカスタマイズする感覚のようになれたのではないか、と谷本代表はみる。

 

ECサイトで見えにくい部分の表現に工夫を重ね、CVRの向上を進めている。プロポーズに何を選んだら良いか分からない人が、オーダーメードの造花を選んだことに自信を持ってもらえるようなページ作りを目指す。

造花は枯れることなく、刺しゅうを施したり、香りをつけたりしてカスタマイズできる。布や粘土などを組み合わせて、生花にはできない表現ができる。購入画面の中で、刺しゅうの色や場所をイメージ画像として確認するようにした。

同社は年間1万組のカップルにプロポーズなどの花を提供している。従業員は全員女性で、「フラワーコンシェルジュ」という相談員を設けて、商品や花を相手に渡すタイミングなどが相談できるサービスも喜ばれているという。商品企画から製造、梱包までワンフロアで完結させている。

▲自社で手作りしている

ECサイトでの販売だが、機械的ではない対人感が出るように心掛けている。「ネット越しでも信頼してもらえたと感じるケースが増えてきた」(谷本代表)と話す。

ECサイトに訪れるのは「プロポーズ 花」などのキーワード検索からの流入が多く、生花に代わるプロポーズの記念品として、造花の魅力を感じた人に利用されている。

実際に利用した人からの紹介も増えており、紹介経由は全体の約10%を占める。紹介を増やす施策も検討しているという。