アイ・オー・データ機器は9月4日、Windows 10サポート終了に伴い発生するPC間のデータ移行を簡単に行えるデータ移行アプリ「Sync Connect+ データ移行マネージャー」を内蔵した、ポータブルSSD「SSPD-SUTC/Sシリーズ」と、ポータブルHDD「HDPD-SUTC/Sシリーズ」を発表した。

来年10月に迫ったWindows 10のサポート終了を見据えた製品

2025年10月に予定されているWindows 10のサポート終了に向けて、各社で社用PCのWindows 11への切り替えが急務になっており、Windows 11導入時にPCを入れ替える際にはデータ移行が必須となる。

情報システム部門では、社員全員分のPCリプレイスおよびデータ移行のフォロー業務が発生し、リースPCを使用している場合は返却期限が迫り、切り替え完了まで時間の余裕がない事態に陥ることも考えられると指摘。

会社によっては、社員が自身でデータ移行業務を行う場合もあり、不慣れな社員はデータ移行に不安を感じたり、どのデータを移行すればいいのか判断が難しかったりすることから、データ移行アプリとしてSync Connect+ データ移行マネージャーの開発をスタートした。

製品の概要

両シリーズは、PCや周辺機器に関するリテラシーが高くなくても使用できるように、画面デザインや操作性はシンプルかつ、分かりやすく設計し、情報漏えい対策のセキュリティ機能も備え、導入後すぐに利用を可能とするためアプリインストール済みを用意。

  • 「Sync Connect<sup>+</sup> データ移行マネージャー」のイメージ

    「Sync Connect+ データ移行マネージャー」のイメージ

PCに接続すれば自動でアプリが起動する仕様や、マニュアルを見ずとも直感的に操作できるアプリ画面などを有する。アプリを使用することで、これまで使用していたPC(Windows 10)からデータ移行先のPC(Windows 11)へのデータ移行を容易に実施できるという。

従来、使用していたPC内のデータをまるごとバックアップするため、移行するデータを1つ1つ選ぶ必要がなく、手間がかからないほか、データのバックアップ漏れも防ぎ、データ移行を効率的に行うことができ、移行にかかる時間の短縮につながるとしている。

SSD・HDD内にはバックアップデータがまるごと保存されていることから、万が一移行先PCへのデータ移行漏れが発生しても、いつでもデータを復元することを可能としており、データ移行後は、そのまま定期バックアップ用のSSD・HDDとして使用できる。

また、パスワードロックを解除するたびに自動でバックアップするため、急なPCの故障やデータの消失に備えることもできることに加え、ランサムウェア対策として「あんしんオートロック機能」にも対応し、バックアップ中以外はPCと同製品の接続が切られるため、PCがランサムウェアに感染しても製品内のデータへの感染リスクを低減できるという。

  • 「Sync Connect<sup>+</sup> データ移行マネージャー」の特徴

    「Sync Connect+ データ移行マネージャー」の特徴

SSDモデルのSSPD-SUTC/Sシリーズは500GB、1TB、2TBを9月下旬に出荷を予定し、価格は500GBで2税込みで2万4310円となり、4TB、8TBはいずれも受注生産。HDDモデルのHDPD-SUTC/Sシリーズは1TB、2TB、4TBを9月下旬に出荷を予定し、価格は1TBで1万9360円となる。

なお、9月下旬からSync Connect+ データ移行マネージャーの無償提供を開始し、対応機種はアイ・オー・データ機器製のSSD・HDDとなる。すでに、同社製SSD・HDDの利用ユーザーは、ホームページからアプリをインストールして利用できる。