ゼットスケーラーは8月27日、2023年1月から12月にかけて、クラウドセキュリティプラットフォーム「Zscaler Zero Trust Exchange」でブロックされた20億件のフィッシングトランザクションを分析した「2024年版 Zscaler ThreatLabzフィッシング レポート」を発表した。

日本が受けたフィッシング攻撃の数は2700万超

フィッシング詐欺の標的国として、アジア太平洋地域ではインド(33%)、オーストラリア(12%)、日本(11%)が上位となった。Zscalerクラウドに記録された2023年の同地域におけるフィッシングの試行件数は、日本だけで2,700万件を超えるとのこと。

フィッシング攻撃の発信元は大半が米国、英国、ロシアである一方、国内でホストされているフィッシングコンテンツ量が前年比で479%増加したことを背景に、オーストラリアが第10位に浮上している。

日本は最もフィッシング攻撃を受けた業種はサービス業

世界で最も多くのフィッシング攻撃を受けたのは金融・保険業界で、その総数は前年比で393%増加したという。

一方、日本ではサービス業が最も多くの攻撃を受けており、国内で確認されたフィッシング攻撃の34%以上を占めた。僅差で2位となったのが製造業で、全体の33%となった。

フィッシング攻撃で最も模倣されるブランドはMicrosoft

ThreatLabzの研究者は、Microsoft、OneDrive、Okta、Adobe、SharePointなどのエンタープライズアプリケーションのブランドが主な模倣対象となっていることを特定したという。

2023年に最も模倣されたブランドはMicrosoft (43%)で、MicrosoftのプラットフォームであるOneDrive (12%)とSharePoint (3%)もトップ5に入っている。

  • 2023年に最も模倣されたブランド 引用:ゼットスケーラー