RSUPPORTは8月29日、情報システム部門や社内SE(システムエンジニア)として働く会社員を対象に実施した「企業の情報システム部門やSEの働き方」に関する調査を結果を発表した。調査の結果、7割以上が現在の働き方に満足していることが明らかになった。

  • 7割以上が、現在の働き方に満足していると回答(出典:RSUPPORT)

    7割以上が、現在の働き方に満足していると回答(出典:RSUPPORT)

同レポートは8月13日~15日、情報システム部に所属する会社員513人、および社内SEとして働く会社員502人を対象に実施した「企業の情報システム部門やSEの働き方」に関する調査結果に基づくもの。

情シスの4割以上は「基本は出社」

調査によると、現在の勤め先の働き方に「とても満足している」または「ある程度満足している」と答えた人は約7割(74.6%)を占めたが、「あまり満足していない」または「まったく満足していない」と答えた人も25.4%存在する結果となった。

「働くにあたって感じている課題」については、「システムが複雑化している」(37.7%)が最も多く、次いで「残業が多い」(28.4%)と「出社を強いられる」(28.0%)が挙がった。 リモートワークをどのくらい行っているのか尋ねた質問では、「基本は出社している」が約43.1%で最も多い回答となった一方で、「ほぼ毎日リモートワークをしている」という人は25.7%、「週に2~3回」が22.8%、「週に1回」が8.5%とほぼ毎日リモートワークという人も約3割いることが分かった。

  • 情シス・SEの部署内による人員配置と残業時間の現状(出典:RSUPPORT)

    情シス・SEの部署内による人員配置と残業時間の現状(出典:RSUPPORT)

情シスの4割以上が人員配置に課題を感じている

また「人材が十分に確保され、適切な人員配置がされていると感じるか」という質問に対し、「とても感じる」(13.7%)と「やや感じる」(41.1%)を合わせて約半数が肯定的であった。しかし、「あまり感じない」(35.1%)と「まったく感じない」(10.1%)を合わせると4割以上が人員配置に課題を感じていることがわかった。

続いて「月に残業時間はどのくらいか」という質問に対しては、「21~30時間」が21.5%で最多となり、次いで「10時間以下」(20.8%)、「31〜40時間」(20.2%)、「11〜20時間」(18.2%)と残業時間が比較的長いことが示された。

次に、「社員からの問い合わせを優先して自身の業務に支障が出た経験があるか」という質問に対し、「とてもある」(23.7%)と「ややある」(52.1%)を合わせると約8割の社員がそうした経験があることが判明した。さらに、「支障が出た」と回答した人のうち「緊急対応などで休日出勤をした経験があるか」と尋ねると、「何度もある」(46.8%)と「1、2回ある」(43.2%)を合わせて9割の人が緊急対応のため休日出勤をした経験があることがわかった。

  • 約8割が社員からの問い合わせを優先して自身の業務に支障が出たことがある(出典:RSUPPORT)

    約8割が社員からの問い合わせを優先して自身の業務に支障が出たことがある(出典:RSUPPORT)

「社員からよくある問い合わせの内容」に関する調査では、「ネットワークに繋がらない」(49.1%)が最多。次いで「提供されているツール・システムの使い方がわからない」(46.0%)、「パソコンが起動しない」(24.4%)という回答が多い。約半数がネットワーク接続の問題に関する問い合わせが多いと回答し、ツールの使い方やパソコンの起動に関する質問も頻繁に寄せられていることが明らかになった。

リモートサポートツールについて期待することを聞くと、「業務効率の向上」(40.3%)が最多となり、次いで「業務負担の減少」(39.4%)、「人手不足の解消」(38.2%)であった。「リモートで機器を遠隔操作してトラブル対応ができるツールを使用したいか」という問いには、8割以上が「使用したい」と回答し、多くの社員がリモートでも機器を遠隔操作してトラブルに対応できるツールを使用したいと考えていることが明らかになった。