NTTドコモ、筑水キャニコム、千葉県森林組合の3社は8月26日、林野庁の林業デジタル・イノベーション総合対策のうち戦略的技術開発・実証事業の採択を受け、林業における省人化および自動化による下刈りコストの軽減を目的とした「自動運転型下刈機械の植栽フィールド運用実証」を開始することを発表した。
今回の実証は合計3回の実施が予定されており、第一回および第三回の実証は千葉県君津市の「ドコモ君津の森」で、それぞれ8月26日から8月29日、12月9日から12月12日まで実施する予定。第二回の実証は千歳林業が保有する北海道砂川市の山林で9月30日から10月3日まで実施予定。
実証では、林業における省人化および自動化による下刈りコスト軽減を目的に開発した自動運転型下刈機械を使用し、林業現場で実際に下刈りを行うことで運用性能を検証する。機械の操作は自動運転ルートの設定と車両の遠隔監視を行う専用アプリケーションがインストールされたタブレット端末で実施する。
今回の実証により、植林コストのうち約半分を占める下刈り作業のコスト軽減と、熱中症リスクが高い過酷な労働環境の解決を目指すとのことだ。