弥生とエフアンドエムは8月23日、中小企業の経営課題解決に向けた関係強化と両社の企業価値向上を目的として、資本業務提携を締結したことを発表した。労務管理業務をはじめとするバックオフィス支援領域において、協業によるシナジー最大化を目指すという。
両社はまず、エフアンドエムが運営する「エフアンドエムクラブ」の拡販やコンテンツの拡充、税理士をはじめとした士業向けのメンバーシップ価値の向上に取り組む。さらには、弥生が2023年10月に立ち上げた新ブランド「弥生 Next」におけるサービス拡張として、労務領域での展開を共同で進めることや中小企業の人的資本経営に資する人事領域での連携を検討しているという。
弥生は、会計・商取引・給与計算などスモールビジネスのバックオフィス業務を支援するソフトウエア「弥生シリーズ」を展開する。一方のエフアンドエムは、あらゆる事業者のバックオフィス業務の改善を目指し、中小企業向けバックオフィスコンサルティングサービス「エフアンドエムクラブ」や、アラカルト型の人事労務クラウドソフト「オフィスステーション」を展開する。
現在は多くの企業が物価高や原材料費上昇などの影響を受け、抜本的な生産性の向上が求められる。特に中小企業は厳しい経営環境の中で、転換点を迎えている。このような状況に対し、弥生の会計・商取引・給与計算領域、および、エフアンドエムの労務・人事領域を中心とした両社のバックオフィス業務支援の実績とノウハウを組み合わせることで、より利便性の高い新たな製品開発や付加価値の提供に向け、提携に至ったとのことだ。