インドネシア商材輸入のノア、バニラビーンズ漬けの酒がSNSで話題 最高級品を低価格で提供

インドネシアの商材を輸入する貿易会社であるノアでは、「インドネシア産の高品質なバニラビーンズ」や「プレミアムカカオ豆」を直販するECサイトを展開している。末秋淑英社長は、「市販のウイスキーに当社のバニラビーンズを漬け込み、ハイボールを作るお客さまが多い」と話す。「SNSでは、『バニラビーンズを使うことで、いつも飲んでいる庶民的なウイスキーも、最高級ウイスキーのようなコクと深みを感じられるリッチな味に生まれ変わる』と、話題が集まっている」としている。

同社はインドネシアの生産者から直接の買い付けを行っているそうだ。そのため、最高級品でありながら、リーズナブルな価格での提供が可能だという。

インドネシアに移住していた経験もあるという末秋社長。「インドネシアは、マダガスカルに次ぐ世界第2位のバニラビーンズ生産国だ。バニラビーンズの品質を決める技術力が年々高まっており、世界でも高く評価される生産地となっている」と話す。

「当社で展開するバニラビーンズは、化学肥料未使用。専門機関による品質調査も、定期的に実施している。インドネシア政府認定の事業者から仕入れているため、安全性・健全性ともに担保されている」と語る。

▲Sランクのバニラビーンズ(鞘の長さが20cm前後)

同社のECサイトのバニラビーンズの購入者は、ウイスキーなど蒸留酒にバニラビーンズを漬けて作った「バニラウイスキー」を使用し、ハイボール「バニラハイボール」を作る人が多いそうだ。

「バニラビーンズを1日以上漬け込むと、バニラの香りがウイスキーの重厚な味わいと絶妙に融合する。好みの味になるまで漬け込んで、味と香りの変化を楽しむこともできる」(末秋社長)と言う。同社のコーポレートサイトでは、バニラビーンズで作る「バニラウイスキー」のレシピの詳細を公開している。

「ウイスキー以外にも、泡盛や焼酎、ジン、ラムなどの蒸留酒とも合う。お酒以外にも、コーヒーに漬けて『バニラコーヒー』を作ることもできる」(同)としている。

「SNSで注目が集まっており、インプレッションも多い。UGCも広まっている」と言う。

「カカオは、苦みと酸味のバランスが良くフルーティーな香りが特徴の、バリ島産のフォラステロ種を取り扱っている。厳格な出荷基準・選別基準をもとに、香りや大きさの良いものだけを『プレミアムカカオ豆』として輸入している」と話す。

▲プレミアムカカオ豆

2024年7月から、九州地区を中心に展開するタケノの居酒屋で、同社のバニラビーンズを使用した「バニラハイボール」を展開しているという。「BtoBの取り組みもさらに拡大していきたい」(末秋社長)としている。