高知県宿毛市、高知大学、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は7月29日、宿毛IDの第1回目の寄付メニューである「宿毛市の駅前公園津波避難タワーへの公衆無線Wi-fiの整備」への寄付ポイントが目標値に到達したことを発表した。

  • 宿毛市の駅前講演津波避難タワー

    宿毛市の駅前講演津波避難タワー

宿毛IDとは

宿毛IDは、宿毛市においてマイナンバーカードを利用できる機会を提供することで、マイナンバーカードの活用を促進するとともに、マイナンバーカードの市民カード化を行うことを目的に実施する取り組み。

マイナンバーカードに新たに「宿毛ID」を登録することで、市民が公共施設などでマイナンバーカードを活用するとポイントが貯まり、そのポイントを市の事業への寄付などに利用できる。

また、市内の公立保育園や図書館などの公共施設でマイナンバーカードを会員証として利用可能となるほか、コミュニティバスを利用する際に障がい者や免許返納者の割引判定が行える。

宿毛市は施設の利用やイベントへの参加状況をデータプラットフォーム上に集積し、統計情報として分析することでデータに基づいたよりよい政策立案の実現を図り、地域幸福度の向上に役立てる。

「未来投資型寄付」について

宿毛IDの利用者は貯めたポイントを景品抽選の応募に利用可能だが、これに加えて、ポイントを宿毛市への「未来投資型寄付」にも使える。未来投資型寄付は、市民が宿毛IDで貯めたポイントを市民が立案した政策に寄付できる仕組みで、寄付が目標値に達した場合には構想の実現に向けて市が事業化を行う。住民の声を直接市政に反映できる取り組みだ。

今回は、宿毛高校の生徒が発案した未来投資型寄付の第1回目のメニュー「宿毛市の駅前公園津波避難タワーへの公衆無線Wi-fiの整備」への寄付ポイントが目標値まで到達。宿毛市は年度内の整備に向け調整を開始しているという。