Googleが買収を提案していたと言われるイスラエルのセキュリティ企業であるWizが、Googleの申し出を断ったという。買収額はGoogle市場最大の230億ドルと目されており、まもなく締結と見られていた。

Googleは問い合わせに応じず

Wizの共同創業者、Assaf Rappaport氏は従業員向けのメモで「このような謙虚な申し出に“No”というのは簡単ではない」として、Googleの申し出を断ったことを伝えたようだ。そして、次の目標としてIPO(新規上場株)とARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)10億ドルを目指すと続けている。

WizはCNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)を提供するイスラエルのベンチャー企業。設立は2020年で、Goolgeが提示していたとされる230億ドルという買収金額は、2024年3月に10億ドルの資金調達をした際の評価額である120億ドルの2倍近くとなる。

GoogleはWizを取得することで、Google Cloudのセキュリティを強化を狙っていたと予想されている。CNBCが7月23日付けで伝えているが、この件についてGoogleはCNBCの問い合わせに応じていない。