標準化団体のOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards Group:構造化情報標準促進協会)は7月18日、AIのセキュリティに取り組む「Coalition for Secure AI(CoSAI)」の立ち上げを発表した。OpenAI、Microsoft、NVIDIAなどが設立メンバーとして名を連ねている。
AIソフトサプライチェーンの安全性などの活動
CoSAIは、AIとセキュリティのオープンなエコシステムとして、設計段階から安全に配慮したAIシステムの構築・実装を促進する。
「AIとAIアプリケーション、およびサービスのセキュリティの取り組みは断片的であり、開発者は一貫性がなくサイロ化されたガイドラインやパッチワーク状態の標準化に取り組んでいる」と課題を指摘し、安全なAIの開発と展開のために協業する。
プレミアスポンサーにはGoogle、IBM、Microsoft、NVIDIAなど6社が、ゼネラルスポンサーにはOpenAI、Anthroic、Cohere、WIZなど7社が設立メンバーとして参加している。
OASISの一部として活動し、産業界と学術界のコラボレーションも進める。具体的な取り組み分野として、AIシステム向けのソフトウェアサプライチェーンの安全性、AIで変化するセキュリティ状況への防御に向けた準備、AIセキュリティのガバナンスなどを挙げている。