NECは7月24日、ファイルサーバ統合管理ソフトウェアにおいてアクセス権の大規模一括変更機能の追加や個人情報検出の利便性および精度向上、マルチフォレスト環境への新規対応などの強化を行った新バージョン「NEC Information Assessment System(NIAS)V5.2」を販売開始することを発表した。
サービスの概要
昨今、企業の情報セキュリティ対策において、ランサムウェア、標的型攻撃などの外部攻撃や退職者のデータ持ち出しといった内部不正、不注意による情報漏えいをはじめ、社内外を問わない脅威が高まっている。
今回、発表された新バージョンでは、大規模環境や複雑な権限設定の下でもアクセス権をまとめて可視化し、一括での修正が可能なアクセス権一括設定機能を追加して、効率的かつ網羅的に権限修正できる環境を提供する。
また、アーカイブ領域のアクセス権同期機能により、不要なファイルをアーカイブした際、管理対象ファイルサーバ領域とアーカイブ領域のアクセス権が乖離しないよう自動で権限を維持することが可能。これにより、アーカイブ側での操作無しで全領域をセキュアな状態に保てるようになる。
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アクセス権一括設定機能イメージ
個人情報検出機能では、生年月日検出機能を追加したことで、顧客情報管理を効率化。加えて、特定パターンの検出を除外する機能を追加することで、金融業における証券番号やサービス業における会員番号の管理など、一覧表記された値を正しく検知できないケースでの誤検知を減少させ、個人情報管理の強化に寄与する。
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個人情報検出機能イメージ
また、企業の統廃合などによりActive Directoryにおけるドメイン関係が複雑化するケースなどに配慮し、マルチフォレスト環境(フォレスト:Active Directoryの最大管理単位)への対応が強化されている。
従来の対象範囲を拡張し、1つのフォレスト内だけでなく複数フォレスト内のドメインすべてに対し、同商品を搭載したサーバ1台でまとめて連携・管理することが可能。
販売価格、受注・提供開始日
なお、販売価格、受注・提供開始日に関しては以下の通り。
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販売価格、受注・提供開始日(基本ライセンス)
NECは、これらの強化を行ったNIAS V5.2を通して、社内外のセキュリティリスク低減や個人情報管理の強化など、企業が抱える課題の解決を支え業務継続を支援していく。
