エイチ・ツー・オーリテイリンググループの千里中央公園パークマネジメントと乃村工藝社は7月11日、賑わいづくりのノウハウをプログラム化し、事業として自治体や民間企業、団体などに提供を開始することを発表した。

両社を含む11社は、千里中央公園(大阪府 豊中市)再整備における公園活性化事業で連携している。千里中央公園の活動拠点「1OOORE SCENES(センリ シーンズ)」ではオープンから1年で約70回の地域連携イベントを実施し、延べ約7500人が利用するなど、地域の賑わいづくりに貢献してきたとのことだ。

  • プログラムのイメージ

    プログラムのイメージ

今回新たに展開するプログラム「壁を塗る! 景色が変わる! まちが動く!」では、地域住民やプレーヤーが主体的に参画するための仕掛けや実践が含まれており、住民主体の街づくりにを促す。提供先の第一弾となる大阪府河内長野市では、パートナーアーティストに中島麦氏を迎え、2024年1月から実施している。

同プログラムは、「観る」「知る」「創る」という3つの手法で構成される。具体的な実施内容は各自治体の地域課題に合わせ、誰もが楽しく参加しやすいようにカスタマイズする。成果として、住民たちが日ごろ利用する施設や車両に共同で色を塗るなど、創作活動を通して街の魅力を可視化する。

住民が自らのアイデアやアクションでまちの景色を変え、まちが動き出しコミュニケーションや居場所が生まれる過程を、自治体・住民・プレーヤーが共に体験・実感していくプロセス共有型のプログラムとして展開する。