乃村工藝社は2月24日、「emograf(エモグラフ)」を使用して、利用者の笑顔などから感情を推測しウェルビーイングな状態を分析して、データ活用につなげる空間サービスを発表した。同サービスにより、コミュニケーションの活性化に向けた空間の改善や満足度向上、感情を可視化したコンテンツ制作やマーケティング活用など、新たな価値創出が期待できるとのことだ。

emografとは、乃村工藝社グループのイノベーション・ラボラトリー「NOMLAB(ノムラボ)」がプロデュースするサービスだ。360度カメラを使用し非接触型で表情を取得し、その場の雰囲気や盛り上がりなどをリアルタイムで推測し可視化する。データ分析やデジタル表現によるビジュアライズ演出にも対応する。

取得するデータは性別や年齢層などを把握できるだけでなく、複数人の表情を同時取得するなど複合的に取得可能だ。人流解析も併用し、感情起点で人がどのように動くのか空間全体を多角的に捉えることも可能だとしている。

同社はこのサービスを用いて、研究開発活動の一環として、2月に乃村工藝社RESET SPACE_2にて実証実験を実施した。この結果は4月に公開する予定とのことだ。内装デザインやオフィスレイアウトの改善につなげるとしており、企業のウェルビーイング経営や健康経営などを支援するという。

  • 新サービスの活用イメージ

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