OpenAIの「ChatGPT」のmacOS版で、ユーザーのPCに保存されているチャットがプレーンテキストの形式で保存され、外部から簡単に読み込まれる状態だったという。

指摘を受け、会話を暗号化する新バージョンをリリース

OpenAIが6月末に一般公開したChatGPTのmacOS版はサンドボックス化されておらず、ユーザーとChatGPTとのやりとりをテキスト形式でローカルに保存していた。悪意ある人がアプリを使ってアクセスして簡単に読み取ることができる状態だったという。

ThreadsでPedro Jose Pereira Vieito氏(アカウント名はpvieito)が指摘したのを受け、The VergeがVieito氏が作成したアプリを実際に使ってみたところ、ボタンを押すだけでチャットを読み込むことができた。The Vergeは、その模様を収録した動画も公開している。

この問題についてOpenAIに連絡したところ、OpenAIはチャットを暗号化するというアップデートを行った。

OpenAIの広報はThe Vergeに対し、「この問題を認識しており、会話を暗号化する新バージョンをリリースした」と回答したとのことだ。一連の報道はThe Vergeが7月4日付で報じている。