ポーラは6月25日、廃棄される同社製のホテルアメニティ容器をリサイクル知育玩具に変える取り組みを開始し、2024年7月1日より一部の提携ホテルに順次設置することを発表した。設置ホテルとして同社では、愛知県名古屋市の「おやこホテル」や栃木県那須町の「ホテルエピナール那須」などを挙げている。

  • アメニティの容器からリサイクルパズルを開発

    ホテルアメニティの廃棄容器を粉砕し知育パズルへとリサイクル(出所:ポーラ)

同社は、全社的な行動指針として「We Care More.世界を変える、心づかいを。」を掲げ、美容と健康という枠組みにとらわれず、人・社会・地球、そのすべてをケアすることを目指した事業活動を推進しているほか、並行して子供たちの美意識を育む環境づくりを目指すプロジェクト「SEMCA(Sustainable Education for Millennial’s and Children’s Aesthetics)」にも取り組んでおり、いろとりどりの感性を周囲の人と共有し、認め合う体験ができるような企画にも取り組んできた。

今回はそうしたSEMCAプロジェクトの一環として、ホテルアメニティの廃棄容器を使った「リサイクル知育パズル」を開発し、旅先で新しいモノに出会い、触れ、感性を養う美意識と、持続可能な社会を実現するための環境配慮について親子で考える機会を提供するとしている。

  • リサイクル知育パズル

    ホテルアメニティの廃棄容器から作られたリサイクル知育パズル (出所:ポーラ)

開発の背景として同社では、子供の興味・関心を引き出す「旅育」をテーマに、モノがありふれている時代だからこそ、子供たちの未来のために考えたい環境問題について、楽しく触れてもらえるものを作りたいとの想いがあったとしており、6種の色と形状からさまざまなかたちを表現できるパズルに触れて遊ぶことで、感性を刺激し、集中力・思考力・想像力を鍛えてもらうほか、新たな知識や情報に触れながら、自分がどう感じるかを体感しながら、その先にある自分なりの考えや感覚を養ってほしいとしている。

なお、この知育パズルには、年齢に応じてチャレンジできるレベル別ワークシートが用意されているほか、環境問題に関する知識やクイズも用意されているとのことで、SDGsを親子で考える機会にしてもらいたいとしている。