生活雑貨の企画開発を行うレーベンは、キッチングッズブランド「ののじ」を中心に、アイデアグッズやオンライン限定商品をEC展開している。
ユーザーの生活に寄り添った商品開発をコンセプトにしている。「生活や心の豊かさを追求すべく、日常を初心で観察し、商品を使ってもらったお客さまの満足を形にするため、商品発明を40年近く続けている」(高部篤社長)と言う。ほとんどの商品の企画に高部社長が携わっている。
そうした中で代表的なブランドに育ったのが「ののじ」だ。
2017年には同ブランドの製造販売部門を、「ののじ」として分社化した。現在も、レーベンの開発思想が息づいた商品を作っている。
学校給食器具を作ったノウハウを生かした金属製カトラリーのほか、2000年から販売が好調なロングセラー「爽快ソフト耳かき」シリーズなど幅広い商品を展開している。
中でも「ののじ」のピーラー「キャベピィ」シリーズは発売から約20年で累計300万本を超えるヒット商品に育った。SNS動画やテレビ通販での反響があった「キャベピィMAX」は、「数カ月先の予約まで提供が追い付いていない時期もあった」(同社)としている。
▲人気の「ののじ」のピーラーシリーズ
アイデア性に富んだ商品を開発しながら、特許出願件数が国内285件、海外20件、意匠登録565件(2023年11月時点)に上るなど、独自技術・デザインを生かした商品の提供をより強めている。
今後もアイデア性のある商品展開を進めていく。「私が発明、世に送り出した商品で、皆さまの心の豊かさに少しでも貢献したい」(同社)と話している。