ビビッドガーデン、ネットスーパー「食べチョク ドットミィ」開始 自分好みの定期便提供、物流拠点も構築

産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは11月7日、自分だけの定期便がつくれるネットスーパー型の食材サブスクリプションサービス「食べチョク ドットミィ」を開始した。消費者の多様なニーズに応えるため、創業以来初めてとなる物流拠点を持ち、生産者の販路を強化する。

【<画像7点>生産者の声や配達商品例】

「食べチョク ドットミィ」は、食べチョクを運営してきた目利き力で厳選した産直食材から、自分好みの定期便が作れる、ネットスーパー型の食品サブスクリプションサービス。いつもの食材だけでなく、旬の時期に希望する旬の食材をお届けすることや、味覚の好みに合わせた品種をお届けすることが可能となる。1万軒の生産者と100万人の消費者をつなげてきた産直型「食べチョク」から見えてきた、消費者の好みや品種への興味関心にも応える、新しいタイプの定期便サービスとだという。

<ネットスーパー参入の背景は?>

「食べチョク」の生産者が消費者に産地から直送する”産直型モデル”では、生産者が作っている品目によっては、生産者にとって有効な販路となりにくいケースがある。例えば、白菜のような大きな食材は、消費者が食べるペースを考えると、個人向けに1回分の送料販売できる個数に限りが出てしまう。

消費者についても、注文ごとに送料がかかるなど、複数の食材を楽しみづらいケースがある。買い物に行くのが大変な方や、オンラインで食材の良し悪しを吟味する時間がないような共働き世帯・子育て世帯などのタイパ(タイムパフォーマンス)を求める忙しい層にも国産食材を楽しんでいただくために、消費者のライフスタイルに合わせて産直型以外の販売手段を増やし、消費者に届く経路を多様化する必要があると考えた。

これらの課題を生産者から直接仕入れた新鮮食材を物流拠点に集め、消費者が1週間に必要な分量に小分けにして発送する、”ネットスーパー型ビジネスモデル”で解決する。厳選したこだわりの生産者の産直食材を一箱にして届けることが可能となる。ビビッドガーデンとして、創業以来はじめての物流拠点を構築し、生産者の販路拡大に一層の貢献が見込める。

<【特徴1】「いつもの食材」が届く>

食卓に登場する頻度が高い、米、卵、野菜のような「いつもの食材」を登録することで、毎回産地や生産者を選び直さなくても、最適な産地の厳選した生産者が育てた食材に変わり、その時期にいちばんおいしい食材が自動で届く。玉ねぎなど日常的に使う定番食材を変えると、調理に時間や手間をかけなくても、料理がおいしくなり、結果的に食卓の準備が時短になる。常備したい食材は、1品単位で定期注文が可能だ。

▲いつもの食材をお届け(写真はケンちゃんファームの「兵庫県淡路島産玉ねぎ」)

<【特徴2】「旬の食材」も一緒に届く>

「旬の食材」の中から希望する旬の食材を登録することで、「食べチョク」が厳選した旬の時期においしい旬の食材を、自動で加えることも可能。11月はりんご、れんこん、さつまいもなど、旬の時期が限られる食材が対象となる。

▲旬の食材もお届け(写真は安曇野ファミリー農産の「シナノスイート」)

<【特徴3】「好みの品種」が届く>

自分の「好みの品種」を登録することで、その食材(品目)のおすすめの品種が自動で届くサービスも、今後、利用可能となる。甘いりんごや甘酸っぱいりんご、などの自分好みのりんごが届くようになる。開始時期は未定だという。

配達エリアは関東・中部・北陸・東北・関西の一部で、取り扱い品目は野菜・果物・穀物・卵・スイーツ。配送頻度は週1回としている。 

今後、配達エリア、取り扱い品目を拡充し、顧客の好みに合わせた頻度に対応していけるよう、拡大予定だ。拠点や生産者も増やし、多様なライフスタイルや好みに応えていく。