米連邦取引委員会(FTC)は6月17日、サブスクリプション契約における慣行についてAdobeを提訴した。同社が「Photoshop」などソフトウェアのサブスクリプション契約にあたり、消費者に細かな契約条件を開示しないことで損害を与えたと主張している。
重要なプランの条件を明確に開示していない?
カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出した訴状によると、Adobeは「重要なプランの条件を明確に開示することなく、デフォルトの最も有利な契約プランに加入させ、消費者に損害を与えた」という。
契約初年にこのプランを解約すると違約金が数百ドル必要になることを知らせることなく、年単位/月単位のサブスクリプションオプションを提示しているとのことだ。
解約条件は契約者が解約しようとしたときに開示され、負担を大きく、手続きを複雑にすることで解約をやめるように仕向けているとしている。
米政府は2023年よりAdobeの契約解約についての調査を開始していた。Adobeはこれに対し、法廷で反論する予定だ。TechCrunchなどに対して「われわれの優先事項は、顧客にポジティブな体験をしてもらうこと」とし、「サブスクリプション契約の条件を透明にしており、シンプルな解約プロセスを設けている」とコメントしている。