
デスク「地銀の再編機運がにわかに高まっているね」
記者「新潟県トップの第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行が経営統合を協議していることが明らかになった他、千葉銀行が県内3位の第二地銀、千葉興業銀行の株式取得と統合計画に動いています。中部では、静岡銀行と長野県が地盤の八十二銀行、山梨中央銀行という有力地銀3行が包括業務提携による広域連合を打ち出しました」
デスク「この背景には何が?」
記者「異次元金融緩和導入2年後の2015年からの動きが第1波、18年のマイナス金利政策導入後が第2波、今回の再編は再編第3波だと見られます。背景には、地方の人口減少のほか、日銀の利上げによる『金利のある世界』の本格化に伴う競争環境の激化、PBR(株価純資産倍率)の向上などを迫る『モノ言う株主』の存在があります。規模拡大で収益効果を最大化する狙いです。今後は10月に『横浜FG』に社名を変更予定のコンコルディアFG、多くの地銀と提携するりそなHDが再編にどう絡むかも注目です」