電通デジタルは6月13日、AI活用によって企業の次世代マーケティング活動支援を総合的に行うサービスブランド「∞AI®」のラインアップとして、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の生成AIを用いた営業DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「∞AI Chat for Sales(ムゲンエーアイ チャット フォー セールス)」を提供開始すると発表した。
「∞AI Chat」とは
「∞AI Chat」は、セキュアな環境下でクライアント企業が独自データの登録を行い容易かつ手軽にチャットボットを構築できるソリューション。
作成した対話型AIはWebサイトやLINEアカウント、Microsoft Teams、Slackなどの各種コミュニケーションツールに接続できるほか、会話ログの分析などを通じてマーケティングのPDCAへの活用も可能。
「∞AI Chat for Sales」の概要
「∞AI Chat for Sales」では、顧客インサイトの解像度を高めるため、顧客から取得したゼロパーティデータと企業が保有する1stパーティデータといった顧客情報、そして電通が保有する生活者の価値観などを聴取した大規模調査データをインプットデータとして活用する。
それらのデータをLLM(大規模言語モデル)に与えてペルソナ像を生成し、さらにそのペルソナに対して適切なメッセージを生成するという一連の独自技術を用いることで、質の高いパーソナライゼーションに基づいた営業支援メッセージを提供する。
これにより、一般的なLLMによる文章生成と比較して、生活者の意識や価値観を踏まえた仮説のほか、その根拠となる参考調査データを示すことが可能になる。
同サービスはAPIとして提供され、企業の既存システムに簡単に機能を追加することが可能。例えば、同サービスで生成したパーソナライズメッセージを、利用中のチャットボットやSFA(Sales Force Automation)、BI(Business Intelligence)、MA(Marketing Automation)などのツールと連携して活用できる。
同サービスの提供基盤には、生成AIの基盤サービス「Amazon Bedrock」など、AWSのテクノロジーが採用されている。