電通デジタルは6月3日、APIの新規格であるGraphQLやREST APIを自動生成する米国Hasuraとのパートナーシップ契約を締結したと発表した。

「Hasura」の概要

Hasuraが提供する「Hasura」は、効率的に必要なデータを取得するGraphQLやREST APIを自動的に生成し、実行するプラットフォームであり、データデリバリーにおける次世代のアーキテクチャーであるSupergraphを提供している。

大規模プロジェクトにおいて、従来のAPIはデータのリソース単位で必要なデータのリクエストを実行する必要があり、さらに不要なデータまで取得してしまう課題があった。これに対し、GraphQLは一度のリクエストで効率的に必要なデータを取得することができるという特徴を持つ。

「Hasura」は複数のアプリケーションのデータベースへの接続に関わるAPIの開発スピードを上げることができるため、システム開発において企業が注力すべき価値提供につなげられる。

業務提携で実現すること

電通デジタルは今回の業務提携により、最適化・統合化されたデータ基盤を用い、データの利活用を推進することで基幹システムの刷新や新たなサービスの開発と市場展開のスピードを高める。

特に、システムの規模が大きいほど接続されるデータが多いため、Hasuraの活用によりスピーディーで効果的な事業成長を実現することが可能だという。

  • 従来のAPI開発(上部)と「Hasura」を活用したAPI開発(下部)の違い