Microsoftは現地時間5月21日、.NET環境でクラウドネイティブなアプリケーション開発を容易化する「.NET Aspire」が一般提供となるGA(General Availability)に到達したことを開発者イベント「Microsoft Build 2024」で発表した。

  • 「.NET Aspire」

Resillency(回復力)、Manageability(管理可能性)、Obserbillity(監視可能性)、Scalability(拡張性)を中心とするクラウドネイティブなアプリケーション構築の容易化を目指し進められてきた.NET Aspireは、モニタリング機能やOpenTelemetryデータのリアルタイム取得などクラウドとの連携を要する難易度の高いアプリケーション構築をテンプレートやリソースの効率的な呼び出しにより実現するクラウドスタックで、クラウド連携の多様な機能開発からデプロイ・運用までをカバーする.NETアプリケーション開発を支援する。

  • フロントエンドのアプリから異なる複数のバックエンドサービスやキャッシュ、データベースへのトレースを表示するダッシュボードの例(公式ブログより)

現行のLTS(長期サポート)リリースである.NET 8環境で動作する.NET Aspire 8.0.0(GitHub)は、最新バージョンのVisual Studio 2022 v17.10やVisual Studio CodeのC# Dev Kit.NET CLIを通じて開発が可能でスタートページも用意されている。詳細は.NET product teamのDamian Edwards氏が公式ブログに概要を記している。