ニトリ、ECサイトでARやシュミレーションサービス提供 Forgersのソリューション活用

ニトリは5月21日、ECサイトにおいて「AR(拡張現実)サービス」の提供を開始したと発表した。6月1日には「シミュレーションサービス」も開始する。VR/AR開発スタートアップのForgersが提供するEC・カタログ向けAR/3D導入サービス「RITTAI」とVR空間シミュレーションサービス「RITTAI ROOM」を導入し、サービスを実現したという。

Forgersは、家具や家電などの小売事業者や製造メーカー、リフォーム・住宅事業者に、3DやVR/AR機能を導入できるプラットフォームを提供している。「RITTAI」は、オンラインショップやカタログに手軽に「AR試しおき機能」や、「商品3Dビュワー機能」などを導入できるAR・3D導入ツール。オンラインストアなどの商品にAR機能を搭載し、対象の商品を自宅に実寸大で表示できるようになる。

「RITTAI ROOM」は、イラストを描くような簡単さで間取りを作成し、お気に入り家具を配置すると自動でバーチャルの空間を作成できるVRインテリアシミュレーションツール。家具の販売店舗で、顧客に間取りや家具の配置・コーディネートを提案する際などに利用できる。

ニトリはECサイト「ニトリネット」において、消費者の⾃宅の空間に、実⼨⼤で家具を配置したイメージが確認できるARサービス「スマホで簡単!3Dで試し置き」を開始した。

6月1日には、作成した商品3Dモデルを活⽤し、バーチャルでコーディネートを作成可能にするシミュレーションサービス「3Dインテリアシミュレーター」の提供も開始。「3Dインテリアシミュレーター」は、インテリア相談サービスにてニトリのインテリア専⾨スタッフが使⽤し、間取りを3Dで作成、商品を配置して理想のコーディネートプランを提案する。

今回の「RITTAI」および「RITTAI ROOM」導入について、ニトリの担当者は、「商品3Dモデルを活用した複数のサービスを従来からお客様へ提供していましたが、ツールごとにモデルを作製しなければならず、サービス運用の効率と運用コストに課題がありました」と話す。

ツールを導入した決め手については、「1つの3DモデルでAR表示と3Dシミュレータに活用できることや、専用アプリのインストールを不要とし、Web上で気軽に操作できる利便性から導入を決めました。さらに世の中の新しいデバイスやそれらの機能にも柔軟に対応しており、拡張性が高いと思えた点も決め手の1つです」とコメントした。