パナソニック ホールディングス(HD)は5月17日、電気自動車(EV)向けの車載電池事業への投資を加速し、2027年度以降で投下資本利益率(ROIC)を2桁台で維持していくとの目標を発表した。同日の戦略発表会で代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)の楠見雄規氏は「まずは10%以上を目指すが、それで十分だとは考えていない。グループ全体で覚悟をもって収益性改善を断行していく」と述べた。
同社が5月9日に発表した24年3月期の連結決算は、純利益が前期比67%増の4439億円と、2018年度の2841億円を超えて過去最高だった。米国のインフレ抑制法(IRA)に関連する補助金が純利益を1118億円押し上げた。