Microsoftは4月15日、Windows InsiderプログラムのWindows 10 Release Previewチャネル向けに「Windows 10 22H2 Build 19045.4353」を公開した。このビルドで注目すべき変更点としては、設定アプリの[ホーム]ページに、Microsoftアカウントへのサインインを促す通知が表示されるようになることが挙げられる。
Windows 10は現在もローカルアカウントのみでサインインして使用できる。しかしMicrosoftはWindows 10ユーザーに対しても、使用するデバイスをオンラインのMicrosoftアカウントに接続することを推奨している。
通知をオフにすることも可能
設定アプリの[ホーム]ページでは、ユーザーに対して重要な連絡事項がある場合、メニュー項目の上にバナー通知が表示される。Build 19045.4353でロールアウトが開始されたのは、このバナー通知で、Microsoftアカウントへのサインインを促すメッセージとサインインボタンを表示するというもの。
Neowinの記事「Windows 10 will soon start nagging you to switch from local account to Microsoft Account」によると、この変更はまだBuild 19045.4353の全てのユーザーに適用されているわけではないという。同記事では、まだ変更が適用されていないデバイスにおいて、ViVeToolアプリを使って強制的に通知を有効にする方法が紹介されている。
Microsoftでは、Microsoftアカウントについて、「このアカウントはすべてのデータをバックアップし、サブスクリプションの管理にも役立ちます。アカウントからロックアウトされないように、追加のセキュリティ手順を追加することもできます」と説明し、そのメリットを強調している。しかし実際には、ただPCを使うためだけにオンラインのアカウントにサインインするのを好まないユーザーも多いだろう。
設定アプリの通知を無効にしたい場合は、[プライバシー]→[全般]のページに移動して、「設定アプリで通知を表示する」のトグルスイッチを[オフ]に変更すればよい。このスイッチをオフにしても、重要な通知は引き続き表示される。しかし、Microsoftアカウントへのサインインについては表示されなくなるようだ。