eコマース・プラットフォームを提供しているTemuは4月4日、個人情報の盗難やオンライン詐欺対策に取り組む世界的な連合体であるアンチ・フィッシング・ワーキング・グループ(APWG)への加盟を発表した。

アンチ・フィッシング・ワーキング・グループ(APWG)とは

APWG は、サイバー犯罪に取り組むため、大手IT系企業、金融機関、シマンテックやマカフィーなどのセキュリティベンダー、政府機関が加盟している。

APWGでは、データの共有、調査の実施、消費者に向けた啓発キャンペーンの実施などを行っている。APWGは2023年、全世界で約500万件という過去最高値のフィッシング詐欺を観測しているという。

TemuがAPWG加盟により取り組むこと

Temuは今後、顧客データの保護や、なりすまし行為の阻止におけるノウハウを提供していく。

また、世界的なオンライン脅威の最新動向、フィッシング URL や電子メールの詳細、悪意のある IP やドメインに関する情報などを活用することで、顧客保護能力を高めていくことも可能としている。

これまでにTemuが講じたセキュリティ対策

昨年11月、HackerOne と提携してバグ報奨金プログラムを開始し、倫理的ハッカーにセキュリティ脆弱性の発見と報告を求めている。

今年2月は、世界有数の独立試験機関であるDEKRAから、モバイル・アプリケーション・セキュリティ・アセスメント(MASA)の認定を受けた。