ThousandEyesは3月15日(米国時間)、「Outage Analysis: Africa Undersea Cable Cut on March 14, 2024」において、西アフリカ海岸沿いで発生した大規模な海底ケーブルの切断事案について伝えた。この海底ケーブルの切断により、多数のサービスに障害が発生したものとみられている。

  • Outage Analysis: Africa Undersea Cable Cut on March 14、2024

    Outage Analysis: Africa Undersea Cable Cut on March 14, 2024

海底ケーブルの切断の概要

2024年3月14日、西アフリカ海岸沿いで大規模な海底ケーブルの切断事案が発生した。ThousandEyesの観測によると、この影響でMicrosoft Outlookなど多数のサービスへの接続に障害が発生。影響はアフリカ大陸のユーザーだけでなく、アフリカを経由する世界中のトラフィックに及んだとみられている。

  • 南アフリカにおけるMicrosoft Outlookへの接続障害の推移 - 引用:ThousandEyes

    南アフリカにおけるMicrosoft Outlookへの接続障害の推移  引用:ThousandEyes

  • 南アフリカにおけるAmazon Web Services(AWS)への接続遅延の推移 - 引用:ThousandEyes

    南アフリカにおけるAmazon Web Services(AWS)への接続遅延の推移 引用:ThousandEyes

ガーナの国家通信機関の発表

ガーナの国家通信機関(NCA: National Communications Authority)は3月14日(現地時間)、「Undersea Cable Disruptions Affect Data Services – National Communications Authority」において、複数の海底ケーブルが切断され、モバイルおよびデータサービスに影響が出ていると発表した。その後の更新情報によると、この事案はコートジボワールとセネガル間の海底ケーブルにて発生した可能性があるという。

  • Undersea Cable Disruptions Affect Data Services – National Communications Authority

    Undersea Cable Disruptions Affect Data Services – National Communications Authority

NCAはガーナからコートジボワールおよびセネガルを経由してヨーロッパに至る4本の海底ケーブルすべてが利用できないと説明しており、4本とも切断されたものとみられる。この切断により、ガーナは1,596.6Gbpsの通信帯域を失ったが、NCAは帯域を確保してサービスの復旧を目指すとしている。