米MicrosoftがCopilotの有料プラン「Copilot Pro」において、GPT作成機能「Copilot GPT Builder」の全ユーザーへの提供を開始した。

Copilot GPT Builderは、Copilot Proユーザーが独自のAIチャットボットを作成・共有できる機能である。自然言語を使って構築できるので、プログラミングの経験や技術的な知識がなくても、特定の職務、タスク、ワークスタイル、ワークフローに合わせたGPTを簡単に作成できる(技術的な専門用語、複雑な語彙を避けた方が品質の高いCopilot GPTを作成できる)。

使用するには、Microsoft EdgeまたはGoogle Chromeブラウザを使って、CopilotのWebサイトの右側メニューで「すべてのCopilot GPTを表示」をクリックし、「新しいCopilot GPTを作成する」を選択する。

最初に、会話型チャットボットのインターフェイスを備えた「作成する」タブが開くので、AIチャットボットに作成したいGPTについて平易な言葉で説明すると、それに沿ったCopilot GPTプロファイルをCopilot GPT Builderが作成する。続けてAIチャットボットと会話しながら、Copilot GPTの名前を決め、動作方法や対話のスタイルなどを指定する。作成中のプロファイルの内容は、「構成する」タブで確認できる。説明や手順を編集したり、関連するドキュメントや情報をアップロードして、Retrieval-Augmented Generation (RAG)をカスタマイズする。Web閲覧機能やDALL-Eを用いた画像生成機能を組み込むことも可能である。作成が完了したら、プレビューで外観と動作を確認して保存する。

作成したGPTは個人専用で使用したり、またはリンクを持つ人と共有できる。例として、Microsoftのブラッド・アダムズ氏(製品マネージャー)が、同氏が作成した「Synonym Finder」(同義語の検索をサポート)と「OKR Assistant」(エンジニアリングチームの効果的なOKR作成を支援)を公開している。

Copilot GPT Builderは、MicrosoftのパートナーであるOpenAIのGPT Builderと類似点の多い機能だが、VentureBeatによると、GPT構築ツールについてはOpenAIとの協力はなく、Microsoftが独自に開発・提供している。