TikTokは米国ユーザーに対して、米政府が進めるTikTok禁止を阻止するメッセージを送っているという。米政府は政府職員に対して業務端末でのTikTok使用を禁じるなど、国家保安の観点からTikTokに厳しい姿勢をとってきた。

米国ユーザーに対してアラートを出すTikTok

今年3月に入り、TikTokの親会社である中国のByteDanceに対し、売却しなければ使用を禁ずる法案「Protecting Americans from Foreign Adversary Controlled Applications Act」が、超党派のグループにより提出されている。

TikTokは3月6日、米国ユーザーに対して“TikTok閉鎖を阻止しよう”というアラートを送ったという。アラートでは「議会がTikTokの全面禁止を計画している」とし、これにより1億7000万人の米国人が表現の自由という憲法上の権利を剥奪されるとしている。

このメッセージには、政治家に電話する方法も示されているとのこと。TikTokユーザーは、議会の前でTikTok禁止に反対するデモを行っていることも報じられている。米政府はTikTok禁止に向けて動く一方で、大統領選のキャンペーンでは使われている。3月8日付のThe Vergeなどが報じている。