Bleeping Computerは3月1日(米国時間)、「Microsoft fixes Outlook clients not syncing over Exchange ActiveSync」において、一部のMicrosoft 365ユーザーのOutlookデスクトップクライアントをアップデートすると、Exchange ActiveSync経由でメールサーバに接続できなくなる問題が修正されたと伝えた(参考:「OutlookクライアントでExchange ActiveSync接続が使えない問題が発生中 | TECH+(テックプラス)」)。
「Exchange ActiveSync」とは
Exchange ActiveSyncは、スマートフォンなどの低帯域幅ネットワーク向けのExchange同期プロトコル。このプロトコルを使用することで、モバイル環境からExchangeサーバ上のメール、予定表、連絡先、タスクなどにアクセスすることができる。
Microsoftは2月8日(米国時間)、Outlookクライアントを「バージョン2401 ビルド17231.20182」にアップデートするとExchange ActiveSync経由の接続が停止すると報告。回避策としてダウングレードする方法を提示していた。
Outlookデスクトップクライアントのアップデート手順
Microsoftの発表によると、この問題は「バージョン2402 ビルド17328.20068」以降のOutlookデスクトップクライアントにて修正されている。また、この更新プログラムをインストールする手順を次のように解説している(参考:「Outlook Desktop Exchange ActiveSync connections stopped working in Version 2401 - Microsoft Support」)。
- 「ファイル」→「Officeアカウント」→「更新オプション」→「今すぐ更新」を選択する
- 回避策を適用して以前のバージョンを使用していた場合は、「ファイル」→「Officeアカウント」→「更新オプション」→「更新を有効にする」を選択して更新プログラムを再度有効にする
なお、Microsoftは現在、Outlookのセキュリティアップデート後に「.ICS」ファイルを開くと、予期しないセキュリティ通知が表示される問題について調査を継続している(参考:「Outlookのアップデートにバグ、ファイル開くとセキュリティ通知 | TECH+(テックプラス)」)。