アウトドアのロゴスコーポレーション、「提案型」でEC売上拡大 ショート動画を効果的に活用

ロゴスコーポレーションは、ショート動画などを活用した「提案型」のECサイトで売り上げを伸ばしている。初心者でもアウトドアを楽しめるような企画を、動画や特集ページとしてECサイトと連携することで、訴求力を高めている。

2021年にECサイトを刷新し、検索性の向上や情報量の拡充で、表現力を高めた。時期に合わせた特集をウェブ広告やSNSで発信し、ECサイトへ誘導する流れを作っている。

購買までつなげるコンテンツは、社内の広報やクリエーション担当も一緒に作成しているという。現在は「備えるキャンプグッズ」として、防災にも役立つアイテムを紹介している。

「今回は阪神淡路大震災の経験も生かした提案をしている。アウトドア用品の購入の後押しができると思う」(事業管理部事業リレーション課 課長中野孝則氏)と話した。

▲キャンプグッズを非常時にも使うことを提案する特集

同社が特に注力しているのは、Tiktokやユーチューブの動画だ。「趣味でTiktokを夢中で見たことがきっかけ。フランクに紹介することで、気軽に見てもらえる」(同)と話した。

社員2人がアウトドアを楽しむ動画では、「食材が焦げてしまうなどの失敗があっても、そのまま使っている」(同)と言う。動画は一部の商品ページにも載せたり、実店舗で放映したりしている。

▲公式Tiktokアカウントより

今後については、「新しいもの好きな明るい社風がある。メイン層よりも年齢幅を広げた『3世代キャンプ』の提案など、商品の魅力やアウトドアの面白さをまだまだ伝えていきたい。制作側としても楽しみながら続けていく」(同)と意気込んだ。