ラクスは2月19日、同社が提供するクラウド型経費精算システム「楽楽精算」に関して、経費申請時に同じ証憑を意図せず使いまわしてしまう「二重申請」が容易に発見できる新機能を搭載した新バージョン11.1の提供を開始した。

  • 「楽楽精算」に、経費申請時に同じ証憑を意図せず使いまわしてしまう「二重申請」を容易に発見できる新機能を搭載

    「楽楽精算」に、経費申請時に同じ証憑を意図せず使いまわしてしまう「二重申請」を容易に発見できる新機能を搭載

「楽楽精算」ではこれまで、同じ証憑を使って2回申請してしまう「二重申請」のリスクがあったが、紙の原本を経理部門に提出する運用であれば原本が申請者の手元に残らず、故意による不正以外は起こりにくい状況であった。しかし、電子帳簿保存法の改正により証憑の電子化が進み、申請者の手元に原本データが残り続けることで、申請済みの証憑を意図せず再度申請してしまうリスクが顕在化していた。

今回提供を開始したバージョン11.1では、承認済みの申請に対して二重申請を検知する機能を実装。伝票データ出力において、検索条件で抽出したデータのうち複数の項目が一致するデータを出力することで、二重申請の疑いがある明細を表示、経理担当者の目視確認作業を効率化する。

今後は、従業員が電子申請する経費の項目をシステムでチェックし、過去に同じものがあった場合には従業員本人にアラートを表示するといった機能を検討しており、二重申請の発生を抑えることで経理担当者の課題を解消していくとしている。