Googleは2月5日(米国時間)、「Android Security Bulletin—February 2024 | Android Open Source Project」において、Androidデバイスに影響する脆弱性の情報をまとめた2024年2月のセキュリティ情報を公開した。今回のアップデートでは2024-02-01、2024-02-05の2つのセキュリティパッチレベルの情報が含まれており、合計46個の脆弱性の情報が公表されている。これら脆弱性のうち最も深刻とされるCVE-2024-0031は、追加の実行権限を必要とせずにリモートコードを実行される危険性がある。

  • Android Security Bulletin—February 2024|Android Open Source Project

    Android Security Bulletin—February 2024 | Android Open Source Project

脆弱性の概要

Androidのセキュリティパッチレベルは、Android OSの脆弱性や悪意のあるコードによる攻撃に対処するためにGoogleが提供するセキュリティパッチのマニフェスト。使用しているAndroidデバイス(スマートフォンやタブレット)に適用されたパッチレベルを調べれば、そのデバイスがどの脆弱性に対処済みかを確認できる。

今回公開されたパッチレベル2024-02-01には15個の脆弱性が、パッチレベル2024-02-05には31個の脆弱性が含まれている。これらのうち深刻度が「緊急(Critical)」と評価されている脆弱性は次のとおり。

  • CVE-2024-0031 - attp_build_read_by_type_value_cmdにおける境界外書き込みの脆弱性

脆弱性への対策

使用しているAndroidデバイスのパッチレベルを2024-02-05以降にアップデートすれば、上記の脆弱性の影響を回避できる。アップデートはAndroid 11、12、12L、13、14で利用可能になっている。Android 10以前のデバイスはサポートが終了しているため、古いデバイスを利用しているユーザーはできるだけ速やかに新しいバージョンのAndroidを搭載したデバイスに乗り換えることが推奨される。