バッファローは2月7日、法人向けVPNルータ「VR-Uシリーズ」において、UTM（統合脅威管理）機能拡張ライセンスパック「VR-UTMシリーズ」を2月中旬より発売すると発表した。

提供するUTM機能

UTM機能として、「Webフィルタリング&アプリケーション制御」「Webレピュテーション」「IDS/IPS（不正侵入検知/防御システム）」を提供する。

これらUTM機能は、デジオンの「DIXIM Security Business」を利用。脅威情報の参照元に、日本国内のサイバーリスクに対応した脅威情報を提供するNICT（情報通信研究機構）のデータベースを含んでいる。

中小企業の導入しやすさを考慮

「VR-UTMシリーズ」は、予算や人員の不足から、UTMの購入が難しい中小企業をターゲットとしている。

そのため、ライセンス料金も1年で2万1,780円と抑えられている。加えて、同社がルータ製品に提供している無料のリモート管理サービス「キキNavi」により、遠隔地でも不正アクセスやネットワーク攻撃などのインシデント発生状況を確認することができる。

UTM対応の2製品

UTM（統合脅威管理）機能拡張ライセンスパックに対応しているのは、「VR-U500X」と「VR-U300W」。

「VR-U500X」は10Gbps対応のINTERNETポート/LANポートを搭載しており、同時に30台の機器とVPN通信が可能。

「VR-U300W」はダイナミックDNSサービスを利用して固定IP不要でVPN接続ができ、Wi-Fi 6(11ax)対応でWi-Fi環境の構築も可能。

  • 左から、UTM機能対応のVPNルータ「VR-U500X」と「VR-U300W」