ビシェイ・インターテクノロジーは2月1日(米国時間)、可視光の感度を向上させた高速シリコンPINフォトダイオードの新製品「VEMD2704」を発表した。

同製品は2.0mm×1.8mm×0.6mmの透明エポキシを使用した表面実装(SMD)パッケージ(トップビュー)で提供され、70nsの高速スイッチングタイムと17.6pFの低静電容量に加え、1.51mm2の放射感度面積、1.17μAの逆光電流、0.03nAの暗電流といった高い放射感度を備え、350nm〜1100nmの広いスペクトル範囲で可視光および近赤外放射線を検出できるため、緑色LEDと組み合わせることで光学式心拍数検出に使用したり、赤色LEDと組み合わせてパルス酸素濃度測定アプリケーションに使用でき、主に活動量計やスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスに適していると同社では説明している。

なお、同製品は前世代ソリューションよりも小さいため、イヤホンのような小型製品へも容易に統合ができ、複数フォトダイオードを光学システムに統合することでより精密な信号検出やセンサ配置の柔軟性の向上などを図ることができるとしているほか、従来のフォトダイオードよりも低コストで提供されるためコスト重視のスマートバンドのようなデバイスにも適しているとしている。すでに量産出荷を開始しており、量産時の標準納期は20週としている。